2020年06月16日 17:36

住友商事と住友三井オートサービス(SMAS)は、モビリティを通じたESGへの取り組みとして、医療・介護関係者のために、SMASのリース満了車両を合計100台、全国の医療・介護機関に一定期間無償提供する。

本取り組みは、福岡県福岡市の医療法人相生会への提供を皮切りに、福岡県全体で10台、順次全国へ拡大していく。提供した車両は、主に感染予防のための医療機関・介護施設利用者の自宅への個別送迎や、訪問診療・介護または発熱者の待機・診察場所として利用される予定であり、本取り組みを通じ、医療・介護施設におけるクラスターリスクの軽減に貢献する。なお、一部の車両提供は、福岡地域戦略推進協議会が主催する「エール!FUKUOKA」の一環として実施し、福岡の企業・団体や市民を支援する。

今後、多様な交通機関がICTを通じてシームレスに結びつき、モビリティでの効率の良い移動を可能にするMaaSが普及すると言われている。また、現時点では実店舗でのみ提供されているサービスも、アフターコロナの新常態においては、移動式になることが見込まれる。

両者はすでに、九州地域においてモビリティを活用した新規事業の検討を開始。本取り組みをきっかけに、リース満了車両を活用したモビリティサービスや、今後増加が予想される物流・配送ニーズへの対応などを通じ、法人向けに最適なモビリティを提供すること(MaaS for Business)に加え、地域経済活性化への一助となることも目指す。