2020年06月11日 19:11

広告会社の原宿サン・アドは、マーケティング機能強化の一環として「消費者未来ミエル化プロジェクト」を発足した。プロジェクトの第1弾として、「コロナウイルスがもたらした、企業・広告に対する消費者意識の変容調査」を実施。今回、3回目として「今、感じている不安」というテーマについて自由に書いてもらった文章を、テキストマイニングという統計分析にかけることで見えてきた消費者の不安感の深層をレポートした。
テキストマイニングを使って書かれた言葉のつながりから内容を分類したところ、「家族が感染したらどうすればいいか」という未知の状況に対する不安、「通勤等の交通機関での感染、休みたいが休めない現状」といった、自身だけでは対応が難しいことからくる不安を多くの人が抱えていた。
その他、いつまでこの状況が続くのか、今後の仕事や就活はどうなるのかといった、今後の展開への対応にも苦慮している様子もうかがえた。年代別の特徴を抽出すると、20代では、在宅勤務ができない場合があること、今後の仕事や経済についてなどが上がった。
不安の全体像を構造的に把握し、深層を推測するために、多変量解析を用いて「意味のマッピング」を行うと、医療や治療、自分や家族が感染した場合の対応、高齢の親の存在、収入の減少、経済活動の自粛や休校がもたらす今後の影響、普段の生活での不安という6つの要素が、人々の頭の中にあることが分かった。さらなる解釈はレポートで今後展開する予定。