2020年05月29日 18:48

ナイトライド・セミコンダクターでは、この度、ハンディ深紫外線LED除菌灯を開発し、発売開始する。

医療現場や感染症関連施設の除菌には、次亜塩素酸水の噴霧が一般的だが、電子医療機器への噴霧はダメージを与える恐れがある。また、アルコールで隅々までふき取るには限界があり、かなりの労力が必要。そのような中で、波長275nmのハイパワー深紫外線LEDを搭載したUV除菌灯は、10cmの距離であれば、コロナウイルス229Eをたった30秒で検出限界まで除菌することが実証されている。

ハンディUV-LEDは、省エネ、長寿命な波長275nm深紫外線LEDモジュール(同社製光出力290mW)を採用し、寿命約5000時間で安定した性能が長時間持続。また、薄型コンパクト且つ衝撃に強く、発熱も少ない。希望小売価格は、1台20万円で、電力消費量が、UVランプの10分の1、発光に必要な時間が50ナノ秒と瞬時にオンオフ制御が可能なので稼働時間を減らせるため、ランプよりも大幅に省エネになる(緊急事態につき、医療機関向けには特別価格にて提供中)。

サイズは、幅31cm ×高30cm×奥行18.5cmとコンパクト。UVランプ方式と異なり、構造が単純で、軽量アルミニウム製の筐体で、重量は約2.5kg(ケーブル3m含む)。ウレタン製のソフトな取手がついて持ち運びが容易。光源部は頑丈な金属ネットで保護されている。なお既に多くの予約を受けており、今日から発注分は、6月中旬以降順次納品の予定。