2020年05月15日 17:30

マクロミルは、新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言による外出自粛や企業活動の縮小・停止が、消費者心理に与えている影響について、定点観測データから時系列で分析を行った。3回目の発表となる今回は、ゴールデンウィークを含む2020年5月第1週までの傾向についての速報で、データは同社が2011年から毎週継続して定点観測している意識調査「Macromill Weekly Index」を使用する。
まず、注目ワードは依然として「新型コロナ」に集中していた。新型コロナ以外では、「志村けんさん死去」、「緊急事態宣言」、「給付金10万円」、「岡江久美子さん死去」、「緊急事態宣言延長」と変化したことが分かった。生活者の気分の変化を見てみると、志村けんさんが死去された4月第一週には「悲しかった」が急上昇し、緊急事態宣言が発令された4月第2週には「不安だった」がピークに。4月第5週から5月第1週にかけては「楽しかった」のスコアがわずかに上昇した。
また、個人の「消費金額」は、ゴールデンウィーク前半は12,400円、後半13,900円で、前年より6,000~7,500円減少していた。ゴールデンウィークの消費品目を調べると、前年よりも「外食」や「旅行」等の自宅外消費が大幅に減少しており、一方で、「お酒」や「自宅の特別な食事」といった自宅内消費は増加していた。
今後1カ月の消費量の増減予想を示す「消費マインド」は、わずかに回復の兆しがみられており、経済動の再開に向けた変化が読み取れる結果となった。詳しくはこちら。