2020年04月17日 15:57

ランクセスは、飲料用殺菌料「ベルコリン(R)(Velcorin(R))」が、食品衛生法施行規則に基づく食品添加物として日本の厚生労働省により認可されたと発表した。これにより、ランクセスは、「ベルコリン」を2020年5月1日から国内発売する。
「ベルコリン」(化学品名:二炭酸ジメチル、DMDC)は殺菌効果が高く、風味や味に影響することなく、費用効率も高いという特徴がある。「ベルコリン」により処理された飲料は、PETボトルやガラス瓶、缶、カートン、BiB(バッグ・イン・ボックス)などのさまざまな容器に対応可能 。その使用範囲は、果汁飲料からアイスティー、スポーツドリンク、そしてワイン、ノンアルコールワインにまでおよぶ。
また「ベルコリン」は、非炭酸、炭酸いずれのフレーバー・ウォーターにも使用でき、高温充填ラインの代替、安息香酸塩による防腐保存といった既存プロセスを最適化するために使用することも可能。無菌充填ラインを「ベルコリン」技術を用いた従来型の生産ラインに置き替えることで、多くの製品タイプとバッチサイズで生産する多品種少量生産において、ダウンタイムを減らすことができる。
また「ベルコリン」の微生物制御による飲料保存技術は、ワインに使用することで、充填から消費までの間においてワインの品質を保つことが出来る。未濾過ワインの品質保存手段として膜ろ過の代わりを果たし、ブレタノマイセスなどの腐敗酵母を取り除く働きも。詳しくはこちら。