2020年04月14日 16:41

最先端の3Dプリンティング技術を用いた製品の開発を行う医療ベンチャー、ジャパン・メディカル・カンパニーでは、新型コロナウイルスの感染拡大による医療器具不足の解消に向けた取り組みのひとつとして、3Dプリンタを用いた医療用フェイスシールド(顔面保護具)の製作を開始した。4月14日(火)からは、医療現場に試作品の無償提供を実施する。初回は500個のフェイスシールドを供給予定。
フェイスシールドとは、顔面全体を覆う防護具のことを指す。眼部・鼻腔・口腔粘膜を同時に防護することができるため、医療従事者や未感染の患者を新型コロナウイルスの脅威から守るうえで非常に重要な医療器具だが、新型コロナウイルスの感染拡大による需要増加に伴い、現在は供給が追い付かない状況に陥っている。
そこで同社では、自社の最先端3Dプリント技術を用いた医療従事者向けフェイスシールドの製作を開始した。素材には、シールド部分に適している、透明度の高いPETを使用したコクヨ社のレールクリヤーホルダー(フ-TP760NWなど)を採用する予定。
4月14日(火)から医療機関からのフェイスシールド提供希望の受付を開始し、希望のあった医療機関には、製品の準備が整い次第、順次提供をおこなっていく予定。また、今後は医療従事者向けのフェイスシールドだけでなく、3Dプリンタを用いたマスクや人工呼吸器の製造についても検討している。