2020年04月13日 16:04

QunaSysは、量子情報・量子化学を専門とする教授陣の協力のもと「QPARC」を設立する。

2019年10月、Googleが量子超越を実現した論文を公開したことにより、3年後には量子コンピュータの実応用が可能になると予想されている。GoogleやIBMなどのプレイヤーも量子コンピュータを活用した材料シミュレーションへの取り組みを加速させると明言した。日本は、量子コンピュータの最初のアプリケーションとされる材料開発の領域において、世界トップクラスの競争力を有している。「QPARC」では材料開発に強みを持つ日本から世界に先駆けた量子コンピュータの実応用例を発信していく。

「QPARC」では、量子情報・量子化学を専門とする講師陣による勉強会とコミュニティ形成の2つの活動をもとに運営。勉強会は、基礎理解コースと応用コースの2回に分け実施する。基礎理解コースでは、量子情報やNISQ量子計算の基礎についての講義とプログラミング演習を実施。一方、応用コースでは材料開発の量子化学計算を軸に、励起状態・エネルギー微分などの計算手法やアプリケーション探索に向けたワークショップなどを行う(両コース共に3カ月間の開催を予定)。また、参加者のみならず、量子コンピュータの実用に向け、最先端の研究に携わる大学の研究者や海外ハードウェアベンターとの交流の機会を設置。知見の共有や領域に特化したグループワークなどを通して、コミュニティの交流を図る。

同社は、材料開発に携わる研究者を対象に、本コミュニティに参加する企業の募集を開始。募集は、「QPARC」公式HPより行う。

公式HP