2020年04月13日 09:33

ヤマト運輸と佐川急便は、4月16日から、長野県松本市安曇上高地、安曇乗鞍、安曇白骨の各地域で共同配送を開始する。

本事業は長野県初の物流総合効率化法認定事業。長野県松本市安曇上高地は、国立公園内でのマイカー規制を実施するなど、環境配慮の先進地域であり、トラック配送によるCO2の排出も環境負荷軽減の観点から大きな課題となっていた。また、昨今の労働人口減少による配送ネットワーク維持が課題となっている。こうした地域の課題解決にむけて両社で検討を重ねた結果、今回、宅配荷物の共同配送の開始に至った。

今回の取り組みにおいて、配達については、対象地域への佐川急便松本営業所が配達を請け負っている荷物を、ヤマト運輸松本今井センターへ引き渡し。ヤマト運輸松本今井センターが両社の対象地域への荷物を集約して配達する。集荷については、対象地域の顧客が佐川急便松本営業所に依頼した集荷を、ヤマト運輸松本今井センターが集約して行う。その集荷した荷物を、佐川急便松本営業所の担当者が、ヤマト運輸松本今井センターへ行き回収の後、発送する。

対象地域のメリットは、両社のトラックが排出するCO2削減による環境負荷の軽減や、両社からの配達荷物を1度に受け取ることが可能になる点。ヤマト運輸のメリットは、配達、集荷する荷物の増加による生産性の向上。佐川急便のメリットは、営業所全体での輸配送業務の見直しによる集配業務効率化、働き方改革の実現。削減効果については、走行距離、積載重量から試算したCO2排出削減量は年間で32.8t、削減率は34%となる。

開始日は4月16日。

ヤマト運輸