2020年03月25日 19:04

ブランド総合研究所は、国内の有力企業210社のSDGs取組やESG活動を消費者視点で評価する「企業版SDGs調査」を実施した。

その結果、消費者からSDGsへの取り組みが最も高く評価された企業はトヨタ自動車となった。同社の社会貢献(CSR)活動や科学技術、世界平和、法令順守などのESG活動が評価されたことが要因で、同社は投資意欲でも1位となった。2位はアサヒビールで、公平な取引、働き方改革など多くの項目で高い評価を得ている。3位の旭化成はホームページなどでSDGsへの重要性を積極的に発信しているなどにより、特にSDGs認知者からの高い評価につながっているようだ。

4位のサントリーは環境活動、社会貢献、文化・芸術活動の情報発信がいずれも1位。また、環境への取り組みの評価も1位となっており、SDGsを認知していない人も含めて幅広い層から高い評価を得ている。5位のパナソニックは「生活を豊かにしている」や「高齢者や障がい者にやさしい」などの評価が高いのが特徴で、こうしたSDGsへの高い評価が就職意欲(1位)、投資意欲(2位)などにつながっているようだ。

各社の具体的なESG活動がSDGs取組の評価につながっている一方で、各社の取り組みを「知らない、わからない」と答える人が多く(SDGs自体の認知度も低い)、SDGsに関する情報をいかにステークホルダーに伝えていくかが今後の大きな課題であることが浮き彫りになった。