2020年03月25日 18:40

一般社団法人「願いのくるま」による、ターミナルケア(終末期の医療・看護)を受けている人を対象とした、日本初の外出支援ボランティア「願いのくるま」は、2020年1月31日に2周年を迎えた。この活動を通じて利用者の更なるQRL向上への寄与を目指し、5月より東海地方へ活動エリアを拡大する。

厚生労働省による「人生の最終段階における医療に関する調査」では、「自宅で最期を迎えたい」と希望する人が75%を超えていることから、住み慣れた場所で最期まで自分らしく生き、自分らしい人生の幕引きを迎えたいと望む人が多いことがわかる。願いのくるまがこの2年間で行った24件の活動においても、「海が見たい」「結婚式に参列したい」「思い出の地を散策したい」といった、普段誰もが日常的に経験するような願いが特に多く寄せられているという。

このような背景から、ターミナルケアを受けている人の更なるQOL向上への寄与を目指し、5月より東海地方(愛知県・三重県・岐阜県・静岡県)へ活動エリアを拡大する。

これまで、願いのくるまは関東(1都6県)を中心に活動を行ってきたが、東海地方は全国でも関東や関西に次いで在宅での看取りが多いとされていることから、ターミナルケアを受けている人の外出需要を見込んでいる。今後も現地の医療機関や団体と連携し、一人でも多くの人の希望となる活動を目指していく。