2020年03月24日 18:42

TRUST SMITH」は、自動車工場におけるティーチング不要のアームロボット制御AIアルゴリズムの提供を開始した。

今回の提供開始によって仮想空間上において自動で経路を生成することが可能となり、従来、ロボットアームを導入する度にティーチングマンが実施していたティーチングが不要となる。これにより、ティーチングにかけていた教育コストの削減や、ティーチングマンの人手不足解消に繋がることが期待される。また、AIを搭載した産業用ロボットは、従来の産業用ロボットが対応できなかった精密な作業が可能となる。

従来のロボットはプログラムで事前に定められた動作を実行するため、流れてくる製品の向きやタイミングを一定に揃える必要があった。また、少しでもプログラムと異なる挙動があった場合、ロボットが対応出来ず、生産ラインがストップしてしまうという問題が生じていた。今回発表されたティーチングを不要としたAIアームロボットは、カメラをつける事で製品の位置ズレなどにも自動で対応する事が可能となる。

同社が提供するアームロボット向けAIアルゴリズムは、すでに現場で稼働しているロボットにも追加で搭載することが出来るとのこと。「ティーチングレス化」や「複雑な処理への対応」が可能となるため、長期的な運用を予定している場合、AIアルゴリズムを導入した方が費用対効果が高くなることが期待される。