2020年03月23日 17:37

IoTとAIを活用して空席情報配信サービスを行うバカンは、3月24日より南海アプリにトイレの空き情報表示機能を追加提供する。電鉄アプリに周辺商業施設まで含めたトイレ空き情報を配信するのは、日本初の事例であり、電鉄アプリにトイレ混雑情報を表示するのは関西初事例。

IoTを活用したトイレ空き状況の見える化が多様な施設に導入されるようになり、駅トイレの空き情報を鉄道のアプリに表示する導入例も出てきた。南海電鉄は、2019年12月より南海アプリを提供し、リアルタイムの列車運行情報などを提供している。難波駅は1日の乗降客数が25万人を超えるターミナル駅で、トイレ利用者も多くピーク時にはトイレに行列ができることもあった。

駅に隣接する商業施設なんばCITYにもトイレがあり、双方のトイレ空き状況がわかれば空いているトイレを選択でき、混雑の平準化が見込める。また多目的トイレ(オストメイト利用も可)は通常のトイレよりも設置箇所が少なく、空いている多目的トイレを探すのは困難だった。

バカンはIoTを活用して、トイレのリアルタイムの空き状況を表示するサービスを提供してきたが、今回、南海電鉄難波駅構内トイレとなんばCITYのトイレ個室空き状況を、南海アプリに表示する機能を追加。これにより、難波駅利用者は空いているトイレおよび、トイレまでの経路を確認できるようになる。「行ってみたら混雑」という状況を回避することができるようになり、利便性・満足度の向上が期待されている。