2020年03月19日 18:02

インテグラは、建築業界向けの機能を強化した光シミレーション用ソフトウェア「Lumicept(ルミセプト)」の新バージョン、10.8をリリースする。

バージョン10.8では、BIM/CADツールとの連携機能や、より現実に近いシミュレーション結果を得るためのマテリアル・ライブラリーが強化される。特筆すべきは、GRAPHISOFT ARCHICADで作成されたBIMデータを変換し、Lumiceptによる照明シミュレーションに必要なデータを自動生成する機能「OmniPort/AC(オムニポート/AC)」。Autodesk Revit用に提供済みの同様の機能と併せ、Lumiceptは二大BIMツールとの高度な連携機能を提供する。

その他のBIM/CADツールとの連携機能として、米Robert McNeel & Associates社製Rhinoceros 3Dのネイティブ・ファイルの読み込み機能が追加。本格的な照明シミュレーションの実施には不可欠な、実物の測定結果に基づいて作成された多数の材質がマテリアル・ライブラリーに追加される。

今回提供するOmniPort/ACにより、ARCHICAD上で設定されたマテリアルや光源等の情報を、Lumiceptでの照明シミュレーションに適した形に自動的に変換する事が可能になる。形状についても、これまでのように中間ファイルを介する事無くダイレクトに変換されるため、より正確かつ高精度に行われる。