2020年03月16日 14:39

パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、2月の転職求人倍率をまとめた「doda 転職求人倍率レポート」を発表した。
転職求人倍率は、ホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、dodaエージェントサービス登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値。2月の転職求人倍率は、前月比-0.08ポイントの2.52倍。求人数は前月比97.7%、前年同月比101.5%となった。転職希望者数は前月比100.6%、前年同月比104.0%だった。業種別では、「その他」を除く8業種のうち「小売・外食」(前月比115.7%)、「金融」(前月比109.8%)の2業種で求人数が増加。職種別では、11職種のうち「販売・サービス系」「技術系(化学・食品)」「事務・アシスタント系」の3職種で求人数が増加した。求人の増加率が特に高かったのは、「販売・サービス系」(前月比113.8%)、「技術系(化学・食品)」(前月比106.7%)だった。
2月は、例年4月以降に採用を予定しているポジションの募集が始まるため、求人数が増加する傾向にあるが、今年は求人数が減少した。要因としては、経済状況や新型肺炎による事業への影響が読みづらく、4月以降の採用計画の策定を2月までに行わなかった企業が多かったことが推測される。一方、1月に続き新年度に向け転職活動を始めた人が多く、転職希望者数は増加したため、求人倍率は下降した。