2020年03月11日 18:58

世界文化社は、米国人ジャーナリスト、マヤ・ムーア氏が、東日本大震災の陰で起きた「双葉ばら園」の悲劇を、美しいバラの写真と共に綴ったフォトエッセイ「The Rose Garden of Fukushima 失われた福島のバラ園」の重版を決定した。

本書は、「双葉ばら園」園主の岡田勝秀氏の開園から3.11、そして今に至る物語が綴られている。著者のマヤ・ムーア氏は、「双葉ばら園」の写真展をテレビで知ったとき、「この話を世界に伝えられるのはこのバラ達だ」「福島県で失われたばら園の物語は、国境を超え、人種を超え、さまざまな感情を共有できると直感した」と語る。

本書の出版を記念して、3月5日(木)日本記者クラブのシリーズ「著者は語る」にて著者マヤ・ムーア氏、「双葉ばら園」園主・岡田勝秀氏による対談講演が開催された。2011年3月11日を境に、その姿を変えてしまったばら園の物語を、かつての瑞々しい美しさを伝える写真と、3.11後の様子を写した写真とともに綴った1冊。「東日本大震災の悲劇を、このバラ達に語ってもらおうと思った」と語るマヤ・ムーア氏、今も避難生活を送り、3.11の傷に向きあいながら「再び、ばら園を作る事が”夢”」と語る岡田氏に、参加記者から多くの質問が寄せられた。定価2,800円(税別)。

なお、日本記者クラブ「著者と語る」の模様(動画)はこちら