2020年03月11日 17:02

楽天は、運営する配送サービス「Rakuten EXPRESS」において、両備ホールディングスと連携し、同社の子会社である東備バスのバス路線網を活用した、貨客混載による配送を、3月11日(水)より、岡山県岡山市および瀬戸内市で本格提供開始した。

本サービスでは、「Rakuten EXPRESS」で運ぶ荷物を、東備バスが運営する路線バス内に設置された通い箱に入れて、西大寺バスセンター(岡山県岡山市東区)から、瀬戸内牛窓営業所(岡山県瀬戸内市)まで輸送する。さらに瀬戸内牛窓営業所から各配送先までは、東備バスのバスおよびタクシードライバーが、「Rakuten EXPRESS」の専用配送車で配送する。

岡山市は、北を中国山地、南を四国山地に挟まれた、起伏に富んだ地形が特徴。総じて敷地が狭小な住宅市街地は面的整備により整然と形成されている区域から、そうでない区域まで様々であり、さらに瀬戸内市は南部および東部が瀬戸内海に面し、島嶼が点在している。人口は減少傾向にあり、牛窓地域は全体的に傾斜地が存在している。

楽天は、このような地域でも、既存の路線バス網を輸送網に変わる運送手段として活用することで、効率的な配送を実現する。楽天では、「楽天市場」における包括的な物流・配送サービスを構築する「ワンデリバリー」構想を掲げてEC物流の健全化に取り組んでおり、本取組みもその一環となる。