2020年03月09日 16:36

神戸すまいまちづくり公社が運営する六甲有馬ロープウェーは、開業50周年を7月に迎えるにあたり、3月20日に日本初導入となるスイスのCWA社製の新ゴンドラの運転を開始する。

六甲有馬ロープウェーは、「六甲山の山頂」と、日本有数の泉質を誇る人気観光地である「有馬温泉」を12分で結ぶ。神戸の大自然と温泉観光地を結ぶ公共交通手段として、神戸観光の大きな役割を果たしている。今回、更新の時期となり、3月に新ゴンドラを迎える。1970年7月の開業から運行していた初代ゴンドラから、1993年2月の2代目ゴンドラを経て、3代目となる。神戸すまいまちづくり公社の若手職員11名で結成したプロモーションチームが、ワークショップやストーリーづくりなどの検討を重ね、六甲有馬ロープウェーの魅力を掘り起こし、コンセプト設計やゴンドラのデザインの選定などを行った。

導入するゴンドラは、展望シートを16.5cm低いステップに配置したデザインで、大きく広がるガラス面から六甲山の自然を、雄大によりスリリングに感じることができる。世界各国に納入実績があり、ロープウェーやケーブルカーの他、ユニバーサルスタジオなどの遊戯施設用キャビンや観覧車も製作しているスイスのCWA社製のもので、この一段低いステップに展望シートが配置されたデザインは日本では初めての導入となる。なるべく「自然の音」を感じてもらうため、放送による車内アナウンスは行わない。乗務員が案内し、阿部海太郎さん作曲のBGMを流す予定だ。

料金は、大人片道1030円、往復1850円、子ども片道520円、往復930円。