2020年03月09日 16:16

太陽工業は、新型コロナウイルス対策で国内外からニーズが高まっている「医療用陰圧テント」の供給を迅速化することを決定、第1弾として4月中に100基分の製造を実現すべく、国内外のグループ工場も含めた生産体制の強化に乗り出した。

今回、生産体制の強化を図ることとなった「医療用陰圧テント」は、内袋式エアチューブを採用した「マク・クイックシェルター」に「陰圧フィルターシステム」を標準装着した可搬式のエアテント。医療行為が行われる本体テントの気圧を外部よりも下げて、テント内のウイルス類をフィルターでろ過、クリーンな空気のみを外部に排出し、ウイルスの飛散を防ぐ。本体テント内についても、一定方向に空気の流れを保ち、医療従事者の二次感染が生じにくい環境をつくる。

新型コロナウイルスの影響が国内外で拡大する中、医療・福祉業界からの問い合わせが同社にも数多く寄せられている。既にアジアや国内の医療団体より注文があり、年度末の繁忙期ではあるが、新型コロナウイルスへの対応は迅速さが求められる事案だと判断した。同社では、これまで「医療用陰圧テント」をおもに一つの工場で生産してきたが、国内外のグループ会社の工場(国内8工場、海外2工場)でも生産が行える方式に変更する予定だ。第1弾として4月中に100基分(最終的な年間生産目標数は1000基)を実現し緊急な要請にも迅速に対応できる仕組みを構築、国内はもちろん海外の医療現場からの要望にもフレキシブルに応えることで、社会に貢献したいと考えている。

価格は315万円(税別)。

太陽工業