2020年03月03日 18:18

KADOKAWAは、銭湯建築士・今井健太郎さん初の書籍「銭湯空間」を2月29日に発売した。
昨今、「銭湯ブーム」として若い世代を中心に銭湯がブームとなっているが、その重要な要素のひとつが「デザイナーズ銭湯」と呼ばれるもの。「デザイナーズ銭湯」とは銭湯が従来持つ機能性を大事にしつつ、画期的なデザインを組み合わせることで幅広い世代に楽しまれることを目指した銭湯のスタイルで、その多くを手がけているのが銭湯専門の建築士・今井健太郎さんだ。
本書では今井健太郎さんが手がけた全銭湯を、豊富なビジュアルとともに紹介。「懐かしくて新しい」と言われるその独特な空間は、どのようなアイデアのもとに生まれるのか。利用者がついホッとしてしまうのは、どのような仕掛けによるものかなど、16の銭湯をめぐりながら、その多面的な魅力を紹介していく。巻末には銭湯の歴史がわかる年表や、現在の銭湯業界の置かれている状況が分かる資料も多数収録。銭湯ののれんやロッカー、タイル絵を解説する「銭湯の意匠ギャラリー」、年表と間取り図で入浴空間の変遷を知る「湯空間デザイン史」、東京と全国における銭湯の状況を知るための「データで見る銭湯の現状」、著者が銭湯建築士をなぜ目指したかを語る「銭湯の出会い」ほか、各種コラムも多数掲載する。銭湯ファンのみならず、建築やアートに関心のある人にも手に取ってもらいたい一冊だ。
定価は1600円(税抜)。発売日は2月29日。