2020年02月28日 19:01

アサヒビールがパナソニックと共同開発した、世界初のエコカップ「森のタンブラー」は、本年で展開2年目を迎える。同社では、2020年は事業化に向け、取り組みをさらに強化していくと発表した。

パナソニックの独自技術を活用した「森のタンブラー」は、2019年7月からテスト展開を開始。企業・行政・消費者団体と協業し、「GAMBA EXPO 2019」「B-1グランプリin明石」などの様々なアウトドアイベントで12月までに累計約1万個を展開した。使い捨てプラスチックカップを約3万個削減したと見込むと、プラスチックゴミが約0.3t、CO2が約2.1t削減された計算となる。

2020年には、原料に、これまで使用していた紙パルプに加え、新たにアサヒビールが広島県に所有する社有林「アサヒの森」の間伐材と、グループ会社であるアサヒビールモルト(株)の麦芽副産物(加工する際に発生する廃棄物)である焙煎大麦カスを採用。それぞれ「森のタンブラー HINOKI」「森のタンブラー MUGI」として展開する。

「森のタンブラー」は、使い捨てプラスチックカップ削減のために、「マイカップ」としての使用が提案されている。「使い捨て」という消費行動を変革していくことを目的とした取り組みをパナソニックと共に推進し、CO2排出量増加による気候危機や使い捨てプラスチックによる海洋汚染などの社会課題を解決し、持続可能な世界の実現を目指す。