2020年02月28日 17:23

視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタルは、「スポーツオーディエンスのメディア利用2019-2020 Vol.2」をもとに、消費者のスポーツコンテンツ視聴についての分析結果を発表した。

それによると、東京2020オリンピック・パラリンピックを「観戦するつもり」と答えた人はインターネット利用者のうち57%で、前回調査の2019年11月時点から4ポイント増加していた。特に、男性の観戦意向者では、前回調査より8ポイント増加しており、関心が高まってきていることがわかる。

また、スポーツコンテンツは他のコンテンツとは異なり、消費者は通常、テレビ番組をライブで観戦することを好む。しかし、男女ともにパソコンやスマートフォンといったデジタルデバイスでの視聴を考えている人は、テレビで視聴したいと考えている人の約半数を占めており、デジタル配信に対する関心も高いことがわかる。ただ「2020年 箱根駅伝」はテレビとデジタルの両方で配信されていたにも関わらず、デジタルデバイスでの視聴はわずか4%となっていた。

注目すべきなのは、今回の「箱根駅伝」がデジタル上で配信されていることを知っていた視聴者はわずか12%だったという点。コンテンツを提供する企業は、このような潜在的にデジタル上で観戦する意向のある視聴者の「配信状況に関する認知」に注意を払う必要があるといえる。