2020年02月21日 16:43

パナソニック ライフソリューションズ社は、同社の光害対策型LED防犯灯と道路灯が、国内メーカーで初めて、国際ダークスカイ協会(IDA)による「星空に優しい照明(Dark Sky Friendly Lighting)」の認証を取得した。

同認証は、光害問題に取り組むNPO団体であるIDAが認証するもので、主に、グレア(眩しさ)を必要最小限に抑えつつ、星空を見えにくくする上方への光の漏れが一切ないこと(上方光束率0%)、青色光が少ない電球色となる3000K(ケルビン)以下の色温度であることが求められる。

IDAに認証された防犯灯と道路灯は、星の郷として知られている岡山県井原市美星町の「美星町観光協会」からの要望がきっかけで開発を開始。2019年夏には美星町内に設定されたモデル地区において、一部改良型の防犯灯を設置するなどして、現地検証を実施。認証基準を満たすために、防犯灯、道路灯の一部商品において上方光束率0%、色温度3000K以下となるよう、仕様変更や新規開発により、米国のIDA本部の審査を通過し、国内メーカーとしては初めて「星空に優しい照明」としての認証を取得した。

今回改良を加えて認証を取得した「IDA認証照明器具」は、星空保護区における屋外照明の基準をクリアした、光害の観点で優れた照明器具となる。また3000K以下の色温度による温かみのある光で、落ち着いた夜の景観を演出し、人の暮らしと星空が共存するまちづくりへ貢献していく。

パナソニックまちづくりソリューション 美星町の星空を守る