2020年02月13日 12:56

凸版印刷は、食品を完全に密封・真空パックできる「スキンパック」の台紙を紙素材に置き換え、昨今の「脱プラスチック」の要請に対応した、新しいパッケージシステム「グリーンフラット」の販売を開始する。

SDGs(持続可能な開発目標)など、世界規模で環境配慮や省資源化推進の機運が高まり、また世界的な社会課題となっている「廃棄プラスチックによる海洋汚染問題」や「フードロス問題」などにより、環境負荷を低減し食品の鮮度を維持するパッケージに注目が集まっている。

「スキンパック」は、商品と台紙の間をすき間なく熱で圧着することにより、完全に密封・真空パックすることが可能な包装形態だ。「スキンパック」は完全密封なので、食品保存時に食品から出る水分である「ドリップ」が抑制され、食品の鮮度保持・賞味期限の延長を実現する。現在、ヨーロッパを中心に北米、アジアで採用が進んでいる新しいパッケージ形態だ。本システムは、「スキンパック」で使用されている発泡スチロールトレイなどの「プラスチックトレイ」を、凸版印刷が保有するGLフィルムを使用した「紙素材」に置き換えることで、食品の鮮度保持などの機能と環境負荷低減が可能となる。

凸版印刷は、「グリーンフラット」システムとして、グリーンフラット専用紙トレイ、スキンパック充填システム、スキンパックフィルム、システム導入コンサルティングサービスを提供する。2月よりサンプル提供を実施、12月より本格販売を目指す。

凸版印刷