2020年02月12日 18:53

ホテルアメニティを製造する山陽物産は、食用に適さない古米や砕米を配合したホテルアメニティ商品「バイオマスシリーズ」を、2月12日(水)より発売する。生物由来資源(バイオマス)を配合したホテルアメニティシリーズ商品は業界初となる。

従来の歯ブラシはポリプロピレンを7g使用(同社比)していたが、バイオマスシリーズの「お米歯ブラシ」はポリプロピレンを3.38gまで圧縮し、古米・砕米を使ったお米の原料を1.82g使用することで、約51%のポリプロピレン削減を達成。使用感を損なわず快適に使用できる製品に仕上げることができた。またヘアブラシも14gのポリプロピレンを使用していたが6.72gまで圧縮、お米の原料を1.68g使用し約52%のポリプロピレン削減を実現した。

さらに両商品とも、使用後に燃焼させた際に発生するCO2は大気中のCO2増減に影響を与えず、環境に配慮した商品の目印である「バイオマスマーク」を取得している。

「バイオマスシリーズ」では、食用として適さない古米や砕米を有効活用するだけでなく、ワラと紙を使用して製造した「クラストボールペン」や、食用に適さないコーンを有効活用した「シャワーキャップ」など様々な取り組みを始めている。また製品だけでなく包装資材も紙の成分を半分以上使用することで、ポリプロピレンの使用量を半減させた。同社は今後も環境に配慮した商品を企画製造し、社会課題解決につながる活動を続けていく。