2020年02月05日 12:51

パナソニック インフォメーションシステムズとアドソル日進は、2019年4月~10月までに、ガンバ大阪の協力のもと、地理情報を活用したエリアマーケティングの実証実験を実施した。

本実験では、ホームタウンに向けたポスティングを行うにあたり、ガンバ大阪の保有するホームタウン会員データと人口密度・世帯構成・推計消費額などの国勢調査情報、さらに各世帯から最寄駅までの距離・最寄駅からスタジアムまでの乗換回数といった鉄道データを地図上に可視化し、配布エリアを選定した。

2019年4月(2試合)、9月、10月の計4試合でエリア選定~ポスティング~効果測定を実施したところ「世帯数に対してホームタウン会員が少なく、スポーツ観覧料消費が高く、スタジアムへのアクセスが良好なエリア」へのポスティングが効果的であるという結果を獲得。計4試合を通じて847名の新規ホームタウン会員獲得と1564名の集客につながった。

会員データとオープンデータの組み合わせ、特に距離や乗換回数などの心理的要因となるデータを活用した分析は、これまでのスポーツビジネスにおけるエリアマーケティングになかった新しい試みだ。「ポスティングの精度向上」「ホームタウンとの関係性強化」に寄与していくものと期待できる。

なお、本実験はパナソニックISが主体となり、アドソル日進の地理情報システム「SUNMAP」を分析ツールに使用して実施。今後、サッカーをはじめ野球、バスケットボール、バレーボールなどのスポーツ市場における拡販に向けた実用化を目指す。

パナソニックIS / アドソル日進