2020年02月03日 16:25

オムロンは、再生可能エネルギーの普及を目指し、太陽光発電と蓄電システムを使ったエネルギーマネジメントサービス「エネサプリ」を開始する。
近年、国内では固定価格買取制度により、太陽光発電の普及は急速に進み、発電能力は10年前と比べて約15倍の5020万kWまで拡大している。しかし、急速な再エネの普及に送配電システムの需給バランスの調整が追いつかず、売電が制限されることがあるため、今後の再エネ利用形態は一層自家消費型へシフトすることが見込まれる。また、自然災害などによる停電に備え、電力の自家消費を実現するシステムのニーズはより一層高まっている。
サービス提供を開始する「エネサプリ」は、集合住宅オーナーによる、自家発電した電気と電力会社から購入した電気を組み合わせ、蓄電システムを活用して入居者に電力を供給・販売する事業を支援するサービス。オムロンの蓄電システムを活用することで、再エネの自家消費量を増やすことができるとともに、万一の停電時も蓄電システムから給電できるため、入居者に「安心」を提供することができる。また、入居者に電力を供給・販売するために必要となるメーターの検針や入金管理などの煩わしい日々の運用を請け負う。
シリーズ第1弾として、今春から低層集合住宅向けサービスを提供することで、エネルギーマネジメント事業に参入。オムロンは「エネサプリ」を通じ、作った電気を自身で使う自家消費型の再エネ普及を進め、自然災害などによる停電時にも電気を使用できる「安心」の提供と持続可能な社会づくりに貢献する。