2020年01月31日 12:57

パナソニック ソリューションテクノロジーは、組み込み用のOCRソフトウェア開発キット「カラーOCRライブラリー」の製品ラインアップとして、「情景内文字認識ライブラリー」の発売を3月末より開始する。

業務効率化の手段として、紙文書の電子化によるデータエントリー業務の効率化や、RPAとの組み合わせによる業務自動化など、紙書類を扱う現場では、OCRの活用、技術の進化が続いている。紙書類以外を扱う現場でのIT化も進む中、カメラ画像などの背景内文字の認識など、多種多様な環境下でも文字列を正確に認識し、業務効率化へつなげるニーズも高まっている。しかし、これまでのOCRでは、背景と文字の境目の検出が困難なことから、認識精度に課題があった。

今回、パナソニックはAIを活用した「情景内文字認識ライブラリー」を開発し、背景と一体化している文字や、白抜き文字などのテキスト化が難しい文字認識に対応。文字の検出と認識を行う2つのAIエンジンを組み合わせ、保有するAI画像認識ノウハウをもとに、効果的な学習を実施したことで、高い精度での文字検出、認識を実現している。

SDKとして提供することでユーザーのシステム・ソフトウェア・サービスに組み込み、業務用途にあわせて利用することができる。また、用途に応じ、最適なAIモデル追加学習などにより、さらに認識精度を向上させることが可能。幅広い分野のユーザーのサービス提供ニーズ、業務自動化、労働生産性向上への取り組みをサポートする。

「情景内文字認識ライブラリー」製品サイト