2020年01月23日 17:34

宮崎県日南市に、江戸時代末期に飫肥(おび)藩の藩医邸として建てられた築140年以上の武家屋敷を改修した、全5室の温泉旅館「Nazuna 飫肥 城下町温泉 -小鹿倉(こがくら)邸-」がオープンする。Nazuna、Kiraku、株式会社大地は共同で伝統的建造物を再生した宿の企画・運営に取り組んでおり、本件は地元飫肥に拠点を置く「飫肥商店会」と連携して実施された。

飫肥地区は宮崎県日南市南部に位置し、安土桃山時代から明治初期までの約300年間、飫肥藩伊東家5万1千石の城下町として栄えた町。魅力的な観光資源がありながら飫肥地区内には宿泊施設が不足しており、宿泊を伴う観光客を十分に呼び込めていないという課題があった。そこで、飫肥の中心部に位置し、その規模の大きさと保存状態の良さから飫肥を代表する古民家の1つである旧小鹿倉邸を、地元商店会と連携しながら観光の拠点となる宿として再生するプロジェクトが行われた。

「小鹿倉邸」は、築140年以上の母屋 (約350平方メートル )と離れの納屋を改修した全5室の旅館。全室に市内の北郷温泉から輸送された温泉を愉しめる露天風呂を備えており、客室は全て飫肥の特徴をテーマとしたコンセプトルームとした。江戸時代から今日まで守られてきた趣ある佇まいを保存・継承するため、建物外観の補修は最低限に留めている。

また、宿泊受付を行うレセプションスペースは地域交流機能も兼ねており、飫肥ならではの郷土料理や、商店街で販売されるここならではの商品に触れることが出来る。本施設の予約受付開始は2020年2月末を予定。詳しくはこちら