2020年01月23日 17:17

オンライン書店「楽天ブックス」は、「大学受験関連本の売上傾向」と、「AI・情報科学関連本ランキング」を発表した。

近年、学習ツールとして、eラーニングやデジタル教科書などの教育デジタルコンテンツの普及が進んでいる。このような状況において、紙の学習参考書や問題集の需要に変化はあるのか、といった近年の傾向を探るべく、同社では「大学受験関連本の売上傾向」を分析。

また、大手予備校「河合塾」が発表している「第3回全統マーク模試にみる2020年度入試の動向」によると、大学受験では理系学部、中でも「通信・情報」分野の志望者が増加している。「AI」や「情報科学」分野への社会的な関心の高まりが背景とみられ、2017年には小学校でのプログラミング教育の必修化も発表されているが、こうした変化が同分野の本の売上にも影響があるかを調べるため、「AI・情報科学関連本ランキング」も発表した。

それによると、大学受験関連本の代名詞である「赤本」の売上は2014年から5年連続で増加し、関連本全体でも売上規模が拡大していた。また、2020年入試に向けた2019年の大学受験関連本の売上は、理系が増加する一方、文系は微減。理系人気のトレンドを受け、2016年との売上規模比較では、2019年のAI・情報科学関連本は2倍以上の売上となっており、大学受験のトレンドにとどまらず、小学生をはじめ幅広い世代で同分野への関心の高まりが見られた。