2020年01月22日 19:08

ENECHANGEは、発電と小売事業者を対象に電力の過不足をマッチングさせる電力卸売買サービス「エネチェンジTrade」を、2020年1月から本格的に開始。電気を売りたい発電事業者・小売事業者、電気を買いたい小売事業者の双方から、エリアや価格、期間などの要望をヒアリングし、両社のニーズにマッチした電源調達や売り先を提案する。
サービスの特徴は、エネチェンジのネットワークを活かした継続的な案件紹介。既存事業で培ったネットワークの中で、電源の売買ニーズを紹介することができる。また、短期・中長期的なニーズだけでなく急な電源余剰や不足などにも対応。さらに匿名でのマッチングも可能。エネチェンジに預けられた情報は、事業者が特定できないよう加工したうえでマッチング業務に活用するため、参加事業者の情報が外部に漏れる心配はない。また、エネチェンジが一貫して売買ニーズのヒアリングから売買手続きサポートまで行うので、交渉リソースも軽減される。
工場の海外移転や省エネ志向の高まり、人口減少が進む中、電力需要は減少傾向にある。ところが発電事業者にとっては、当初想定していた発電量が減少したからといって発電量もその分だけ減らすことができないため、発電効率が下がることにより収支が悪くなる状況が生まれており、売電先を電力市場以外に求める動きがある。一方、小売側は、中小規模の参入が増え、電源調達を市場に頼る事業者も多い。
「エネチェンジTrade」は課題を持つ双方に対してアプローチを行いマッチングすることで電力需給の安定化に繋げていくことを目指す。