2020年01月21日 17:56

アニコム先進医療研究所は、RABOとの共同研究を開始した。
アニコムの持つ傷病データ・遺伝子検査データ・腸内フローラ測定データと、RABOが提供する「Catlog(キャトログ)」により収集された猫の行動データを組み合わせることで、傷病と行動の関係性について共同研究を行う。本取り組みにより、猫の行動からケガや病気を予測する技術の開発など、身近な生活に基づいた傷病の予防に繋げることを目指す。
「Catlog」は、飼い主のかわりに猫を見守る「次世代」の首輪。この首輪を装着した猫の活動データを24時間記録し、バイオロギング解析技術および機械学習を用いることで「歩く」「走る」などの運動や、「睡眠」「休息」「ごはん」などの行動に分類する。専用のアプリで、猫の行動をいつでもどこでもスマートフォンで見ることができる。
共同研究テーマの一例「腎不全を持つ猫の行動特性の検出」。健常猫と、腎不全に罹患する猫の行動特性を比較し、腎不全の兆候が行動等から検出できるかについて調査を行う。猫は腎不全にかかりやすく、12歳以上の猫では、10%以上がこの病気に罹患している。生涯にわたって完治することはなく、多くの猫が腎不全で苦しんでいる。日々の行動データから病気の予兆を検知することができれば、腎不全の早期発見等に繋げられる可能性がある。他にも、糖尿病、関節炎、膀胱炎、甲状腺疾患など、猫に多い病気についても順次研究を行う予定だ。