2020年01月20日 13:05

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、ベトナムの発電会社である第3発電総公社(EVNGENCO3)に対して発電所の運転・保守支援および技術者の技術力向上に向けたトレーニングを提供することで合意し、1月12日に現地で同社との覚書(MOU)に調印した。
今回のMOUは、同国中部の中核港湾都市ダナンに日本領事館が開設されたことを記念して同日開催された式典に併せて、その近郊都市ホイアン(クアンナム省)で締結されたもの。同国のグエン・スアン・フック首相立ち会いのもと、EVNGENCO3のディン・クオック・ラム取締役会長とMHPSの河相健社長が調印した。
EVNGENCO3は、ベトナム電力公社の傘下にある発電会社の一つで、2012年に設立。ベトナム国内で総発電設備の12%にあたる約640万kWの発電事業を手掛けている。MHPSはこれまで、同社のフーミー1(Phu My1)ガス火力発電所向けに機器供給を行った実績を有している。
MHPSはMOUに基づき、トレーニングを通じた同国発電所の運転要員・メンテナンス要員の能力開発・強化、およびボイラーなど発電所機器の性能強化を支援。発電所における問題解決にあたるとともに、持続可能性および信頼性ならびに効率の向上をはかることでEVNGENCO3の利益最大化を目指し、同国の電力産業の発展に大いに貢献していく。