2020年01月16日 18:39

寺田倉庫が運営する建築倉庫ミュージアムは、2月8日~5月31日まで、展示室Bにて高山明 / Port Bによる企画展「模型都市東京」展を開催する。

建築倉庫ミュージアムは、建築模型に特化した保管・展示施設として、これまで様々な展覧会を開催してきた。本展は、演出家・アーティストである高山明(Port B)の企画によって、どこでも再現可能な形態でつくられた都市のインフラ/構成要素を「模型」として捉え、現在の東京のリアルな姿を浮かび上がらせる試みとなる。この展覧会は会期中何度でも再入場が可能。

「模型」がなにかを模したものなら、「身振りの模倣」からはじまった演劇は模型と相性がいいはずだ。演劇の場合は、模倣がある型を獲得することで、つまり「模型」になることで、呪術から独立し、芸能になったと言われている。具体的には、田の豊穣を祈る「田遊び」が真似され、身振りが固定されることで「田楽」になった。これは、田の上でしか成立しないサイトスペシフィックな行事が、田を離れてどこにでも移動でき、再演可能な芸能になったことを意味する。別の言い方をすれば、演劇はそもそも模型であり、だからこそあらゆる場所で上演/再演することができる。

「模型都市東京」は2月8日~5月31日開催。月曜休館(祝日の場合、翌火曜休館)。入場料は一般3100円、大学生/専門学校生2000円、高校生以下1000円。オンラインチケット制。

公式サイト