2020年01月14日 17:35

三重県桑名市の桑名市博物館では、1月11日から「書院の茶と草庵の茶」と題して、茶道具を中心とした企画展が行われている。千利休や桑名と縁のある江戸時代の大名である松平定信に関する展示も披露される。

三重県桑名市は首都圏での市のプロモーションのため、東京都港区に本社を置くポニーキャニオン内に首都圏PR事務局を設置している。茶道の創始者ともいえる千利休。その名は今日においても、「利休好み」と呼ばれる茶道具があるように、現代にも生き続けている。そんな茶文化と切り離せないのが、茶室だ。寺院から発祥した喫茶は、寺院の書院の茶から利休らの草庵の茶へ、そして大名の茶へと発展し、明治以降は庶民の茶となった。今回の企画展では、茶道具を通してこれらの歴史や雰囲気を紹介。室町時代より成立した書院造における茶と、その延長にあった大名の茶、そして千利休が侘び茶のあり方を具現化し小さく簡素な空間「草庵」の茶についてそれぞれ比較する。

展示は「茶道の始まり」、「名物礼賛~朝鮮へ」、「日本のやきもの・草庵の茶」、「大名の茶」、「明治以降の茶」と、茶の歴史を5つに分けて展示する。特別に「松平定信の茶」のコーナーを設けた。

「書院の茶と草庵の茶」展は、2年1月11日~2月16日開催。入館料は高校生以上150円、中学生以下無料。展示解説は、1月19日、2月1日、13時半から。予約不要。※入館料のみで参加可。

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