2020年01月09日 16:38

パナソニックは、「リズムサポート照明システム」を導入した施設での実証実験により、本システムが健全な生活リズムを保ちやすくし、夜間の落ち着きを促すことを確認した。

一般に人は朝になると目が覚め、夜になると眠くなって睡眠する生活リズムを送るが、このリズムは昼夜の明暗サイクルがない場所では、24時間ちょうどにはならず、少し長いことが多いことが知られている。そのため、毎日少しずつリズムを調整して、24時間サイクルにあわせる必要がある。朝に十分な光を浴びることは、このリズム調整に効果的。他にも調整作用をもつ因子はいくつか知られているが、物理的な要因では「光」の影響が最大であることがわかっている。

「リズムサポート照明システム」は、調光調色可能なLED照明器具と制御システムで構成され、照明の明るさと色を1日の自然光に合わせてパナソニック独自の特定スケジュール(特許出願中)で運用する照明システム。日中は明るい光、日の入り後はくつろぎの光と、1日の自然の光にならった制御で生活リズムをサポートする。

同社では、同システムを試験導入した老人保健施設で入居高齢者およびスタッフについて実証実験を実施。その結果、従来照明(白色)環境下に比べて、リズムサポート照明システム利用後では、入居者が夜間に寝ている時間の割合(時間)が12%増加したり、夜勤スタッフが推奨時間帯に横になれた時間が46分増加した。パナソニック WEBカタログはこちら