2019年12月12日 17:43

ダイハツ工業は、定期的なクルマの点検・整備時に、整備士の音声を認識し、点検結果が自動入力されるシステムを開発。2018年2月から「1人作業に特化した6ヶ月点検」時の運用を開始した。今回、サービス現場で最も要望の高かった「共同作業」に応えることで、「法定12ヶ月点検」での対応を可能として、全国での運用を開始した。

このシステムでは、整備士はウェアラブルマイクを装着し、専用のタブレット端末を用いて点検・整備を行う。予め設定した順番で点検項目が読み上げられ、整備士はそれに従い点検を実施し、「良好」「交換の必要あり」など点検結果を発話すると、内容が自動的に記録される。またボルトの締め付け時など、デジタルトルクレンチを用いた作業の場合は、その数値も自動記載されるため、トレサビリティの向上にもつながる。

さらに顧客に報告する点検結果シートもワンタッチで作成、印刷することが可能となり、次回の点検時期も記載することで、継続的に来店してもらえるよう促すことができる仕組みとなっている。