2019年10月28日 18:03

LIFULL(ライフル)は急増する空き家、そして未登記による所有者不明不動産問題の解決に向け、ブロックチェーン技術を用いた不動産権利移転記録の実証実験を、11月より開始する。
このたびの実証実験は、パブリックブロックチェーンの公証性と特定の機関に依らず取引のタイムスタンプを記録・保持できる点に着目したもの。安価に不動産の権利移転記録を残し、移転登記の代替としての可能性を探る。
登記費用・手続きがハードルとなって進まない不動産の譲渡が、本スキームにより推進されるか取引全体の実行を通じて検証し、また、不動産権利のNFT化および移転証明がブロックチェーン技術を用いて実行可能であることの技術検証を行う。
さらに、ブロックチェーン上の移転記録に対する移転当事者からの懸念および生じる課題について検証する。本実験を通じ、今後の不動産登記システムのあり方や不動産取引と登記の同時執行についての議論を深めていく。