2019年09月19日 17:07

徳島大学の研究グループはメディホームと共同で、9月19日より、南海トラフ大地震などの大規模災害に備え、口腔内画像解析とエックス線診断AIを用いた身元確認の迅速化に関する研究を行う。
2011年の東日本大震災では、犠牲者の約10 %の身元は歯科所見から特定されたが、現在、この照合の大部分は手作業で行われている。早晩、発生が危惧されている南海トラフ大地震では、東日本大震災の約20倍の被害となる可能性があり、現在の方法では十分に対応できない恐れがある。
そこで、生前情報の正確な収集・蓄積と、発災時の迅速な情報収集と分析には大幅なデジタル化が必要と考え、本研究が計画された。「徳島大学病院口腔管理センター」を中心として、AI、画像解析技術を強みとする「メディホーム」が共同研究。徳島大学病院と阿波あいネットの医療データを活用し、各技術の精度を向上させる。また、医療機器認定を取得し、2023年の実用化を目指す。