2019年09月04日 11:43

セイコーホールディングスとセイコーエプソンは、世界初の6桁表示デジタルウオッチ「セイコー クオーツLC V.F.A. 06LC」が、独立行政法人国立科学博物館が認定する2019年度「重要科学技術史資料」に登録された。
「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」は、世界有数の科学技術を持つ日本の科学技術の歴史を示す実物資料として2008年に制定された。次世代に継承していく上で重要な意義を持つ特筆すべき発明や開発品を、独立行政法人国立科学博物館の産業技術史資料情報センターが登録を行なっている。
「06LC」は、独自に開発したFE(Field Effect)方式液晶を搭載し、時・分・秒を常時表示できる画期的なデジタルウオッチとして1973年10月に発売され、広く内外から注目を集めた。デジタルウオッチの開発で成功を収めた諏訪精工舎(現・セイコーエプソン)は、液晶の事業化を目指すべくウオッチ以外の用途開発に乗り出し、現在では液晶プロジェクター事業に発展している。