2019年07月26日 17:34

千葉大学大学院の研究グループは,自然環境下でマメ科植物ミヤコグサと共生する根粒菌のDNAを解析。ミヤコグサは多様な種類の根粒菌と共生していることを発見した。
またこれらの根粒菌は、共生に必要な「鍵」遺伝子を、遺伝子水平伝播により獲得した可能性があることがわかった。自然環境下の植物について多数地域の共生根粒菌を網羅的に調べた研究例は世界的にも数少ない。本研究成果は、アメリカ植物病理学会が出版する学術雑誌Molecular Plant-Microbe Interactions誌に掲載された(オンライン版:7月19日公開)。
今後, 根粒菌系統をさらに詳しく比較解析して、マメ科農作物の生育により適した根粒菌を作出することができれば、化学肥料に頼らないクリーンで持続可能な農業の実現につながることが期待できる。アブストラクトはこちら。