2019年07月26日 16:17

インテージヘルスケアは、「健康」に関する意識と実態の把握を目的とした自主企画調査「生活健康基礎調査」および全国の小売店の販売情報「全国小売店パネル調査」などのデータを基に、高齢者の身体的症状の経験率や高タンパク食品の購入実態などをまとめた。
それによると、高齢者に多い身体的症状「足腰の衰え」「筋力の低下」の経験率は、70歳代で3割だった。また、要介護状態の前段階「フレイル(高齢者の心身の活力低下状態)」の概念は、ほとんど認知されていないことが分かった。最近耳にする機会が増えたロコモティブシンドロームと比較しても極端に低く、ほとんど知られていない実態が明らかに。
筋肉をつけるために必要なタンパク質などを効率よく摂取できる健康食品の市場を確認したところ、プロテインの全国の売上は2015年度に79億円、2018年度で96億円と、3年間で22%も伸長。高タンパク食品は、介護予防手段の一つとして認知が進めば、さらなる需要の高まりが期待できるとみられる。