2019年05月16日 13:51

インテージヘルスケアは、平成時代の全国一般用医薬品(OTC)の販売動向について調査データを分析し、結果をまとめた。

それによると、最も市場が拡大したのは平成13年度で、1兆3,338億円。平成11年の薬事法改正により、ドリンク剤が薬局以外のコンビニエンスストアなどでも販売できるようになり、その販売増が市場拡大に大きく貢献。最も市場が縮小したのは平成26年度で、1兆538億円。平成26年4月の消費税増税による買い控えが主な要因だった。平成27年度以降は、「爆買い」として注目された訪日外国人観光客によるインバウンド購買の影響などにより、市場は拡大傾向となっていた。

また上位10カテゴリーの販売金額をみると、販売金額トップだったドリンク剤は減少傾向にあり、現在は総合感冒薬が逆転しトップに。さらに、平成時代に躍進したカテゴリーは、漢方薬、目薬、鼻炎治療剤。一方、市場規模が減少したカテゴリーとしては胃腸薬があげられており、328億円のマイナスだった。