2019年04月26日 12:05

セコム、AGC、ディー・エヌ・エー(DeNA)、NTTドコモは、世界初となるAIを活用した警戒監視などの警備や受付業務が提供可能な「バーチャル警備システム」の試作機を開発した。
日本社会は深刻な人手不足に直面しており、警備業においては有効求人倍率が約9倍に達するなど高まるセキュリティニーズと、それを担う人材の量的なアンマッチが生じている。特に有人施設などにおいて、常駐警備員に頼った警備を維持・拡大していくことは人件費の影響によるサービス価格の高騰を招く恐れもあり、社会に広く「安全・安心」を普及させていくためには新たな解決策が必要となっていた。
今回開発した「バーチャル警備システム」は、常駐警備員が提供してきた業務のうち、警戒監視、受付などを、現実空間を映しこむミラーディスプレイ上に3Dモデルとして表示した「バーチャル警備員」が提供。対処、緊急対応など熟練した常駐警備員ならではの能力と組み合わせて、新たな警備のあり方を実現する。現在、2020年の発売に向けて実用化を進めている。