2018年12月20日 16:54

國學院大學は2019年1月12日、渋谷キャンパスで、奈良・平安時代に貴族の間で行われていた成人儀礼「成人加冠式」を開催する。

2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられるなど、今後ますます成人意識のあり方が問われていく。日本文化の理解と新成人としての強い自覚を促す「成人加冠式」は、改めてその価値が見直されるべき大切な儀礼。参加者は事前に白衣や袴の着方を習得し、自分で着付けた衣装で臨む。男子は冠、女子は釵子(さいし)と呼ばれる髪飾りを「成人の証」として頭に着け、学内の神殿に奉告。保護者や教職員、在学生の祝福を受ける。

もともと「加冠式」は元服(げんぷく)とも呼ばれ、古来より年の初めに、一人の人間を「大人」として認める重要な通過儀礼として行われてきた。時代の変遷とともに成人式本来の意味合いが薄れる中、「大人の自覚を認識してほしい」という思いで、2008年に「成人加冠式」が始まった。今年は男子28人を含む合計57人の新成人が式に臨む予定だ。