2018年12月10日 15:31

10月22日に岩手県宮古市にある県立宮古病院で、「第6回日本災害医療ロジティクス研修」が行われ、災害発生のため孤立した病院へ物資を輸送するという飛行実験が実施された。

これは、災害時に病院が孤立したと想定し、最大積載量6kgの「物資搬送用ドローンQS8」による、衛星電話の輸送実験で、先に中型ドローンを飛行させて周辺の安全確認を行い、その撮影データを参考にQS8の自動飛行ルートを作成。その後、国道や建物から30メートル以上の安全距離を確保するため、病院横の森林上空を飛行させた。

次に、作成した自動飛行ルートを元に、衛星電話を積載したQS8が往復1.5kmの距離を自動で飛行し、目的地(宮古病院)屋上で待つ職員へと無事衛星電話を届ける事に成功した。また、今回の実験では災害時施設状況伝達横断幕「SOSシート」を活用し、その有効性についても確認することができた。