2018年10月19日 17:18

世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)内の野生生物取引監視部門であるTRAFFICは、カワウソの取引実態に関する調査を実施した。
2000年~2017年にかけて起きた、日本が関係する東南アジアでの押収事例などを調べたところ、少なくとも7件で52頭のカワウソが日本を密輸の目的地とし、そのうち17頭はコツメカワウソだった。2017年の3件はすべて日本人がタイで逮捕されており、各々10頭を超え、転売をねらった組織的な密輸が背景にあると推察される。タイと日本の市場での価格差は300倍にもなっており、広告における価格は80万円~162万円。5年で約2倍になり、高騰しているとの証言も得た。
こうした違法取引活発化の背景にはカワウソブームがあるとされており、TRAFFICでは、マスメディアやSNSプラットフォームは絶滅危惧種に関する情報発信がおよぼす影響について自ら評価し、自主的に規制する方針を策定するよう提言した。詳しくはこちら。