2018年08月01日 12:35

東洋館出版社は、評論家の荻上チキさん、教育社会学者の内田良さんによる編著「ブラック校則 理不尽な苦しみの現実」を、8月4日に刊行する。
2017年、ある高校生が、生まれつきの茶色の髪を黒く染めるよう学校に強要され、精神的苦痛から不登校になった。このような理不尽な校則は、決してめずらしいものではなく、今も全国の学校に存在している。社会一般であれば、明らかにおかしいと判断されるはずの規則や指導が、当然のものとして運用されているのだ。
本書では、編者が主導した全国的な調査結果をもとに、子どもの尊厳を侵すような校則の実態を明らかにした。また、子どもの貧困支援、LGBTアクティビスト、弁護士といった専門的な視点に加え、保護者や教師といった当事者、学校の指導で子どもを亡くした「指導死」の遺族など、11名の専門家が現状の分析と改善の提言を行っている。
価格は1620円(税込)。