2018年07月11日 14:51

Ristは、国内最大規模の眼科部門である三栄会ツカザキ病院眼科と連携し、世界で初めて広角眼底画像を用いたAIによる緑内障判定を行い、その結果AUC94%の精度を達成した。

この研究では人工知能技術であるDeep Learningを用いて、重篤疾患であるにも関わらず診断が難しい緑内障と正常眼を、網膜の広角画像のみから判別する取り組みを世界で初めて実施。その結果、臨床上有用な高い精度を得ることに成功した。ディープラーニングの解析の対象にした広角眼底画像(Optos)は、現在、健診などで主に用いられている従来型非散瞳眼底カメラの4倍以上の画角を持ち、わずか2mmの自然瞳孔下から眼底の80%のエリアを撮影することができる。

同社が進めているOptos画像へのAIアルゴリズムは、国内外の人間ドックを始めとした健診、眼科医のいない医療過疎地での遠隔診療などへの組み込みを可能とし、ひいては日本の眼科医療メディカルツーリズムの端緒となる可能性があると期待されている。