2018年02月09日 13:13

天夢人は、2月11日に、「鉄道写真が語る昭和」(「旅と鉄道」編集部・編)を刊行する。
鉄道が元気だった時代、駅は単なる列車に乗り降りするための場所でなく、列車は単なる移動手段でなく、さまざまな人の営みが交錯する場所だった。戦地へ慰問に向かう吉本興業の芸人による「わらわし隊」の出発、大きな風呂敷包みを背負った行商人が行き来するホーム、新幹線の台車にこびりついた雪を掻き落とす国鉄マンの姿もあった。
そんな、鉄道と人間が接する懐かしの風景を、数十年間にわたる朝日新聞社のアーカイブの膨大な保存写真からセレクト。また、写真に添えられたコラムは単なる情景の説明にとどまらず、当時の社会情勢をふまえ、読みやすくも深い1冊になっている。内容は、学生の「尻押し部隊」「はがし屋」が奮闘(中央線 新宿駅)、初V「赤ヘル軍団」を駅に迎えた大群衆(山陽新幹線 広島駅)など。
定価は1500円(税抜)。