2018年01月30日 06:41

産業編集センターは、2017年12月13日に「人生で大切なことは月光荘おじさんから学んだ」を刊行した。

銀座で創業100年の画材店、月光荘。銀座の片隅に店舗を構える月光荘は大正6年創業、今年で創業101年目を迎える老舗の画材店だ。

創業者で、月光荘おじさんの愛称で親しまれてきた橋本兵蔵は、国費を投じた研究所に先駆けて、1940年に自家炉にてコバルト・ブルーの製法を発見。純国産の顔料から作る第一号の油絵の具を開発。1971年には新色コバルト・バイオレット・ピンクを発見し、日本洋画壇の発展を支えてきた。月光荘を愛した洋画家たちは数知れず、今でもJR上野駅の中央改札にある猪熊弦一郎の壁画に、その絵の具の輝きを見ることができる。店名は与謝野鉄幹・晶子夫妻が命名。

本書では、月光荘おじさんと親交があった文化人たちの証言などを交えつつ、その生涯と、お店のあゆみを振り返る。

「人生で大切なことは月光荘おじさんから学んだ」は1400円+税。